プリンタ本体の組み立てはすこぶる簡単です。
1. 梱包材をすべて取り除く。
2. 本体の背面に、スプールホルダー、フィラメントガイドの止め具、リボンケーブルの止め具などの部品を取り付ける。
3. フィラメントガイド(フィラメントの通る透明なチューブ)を取り付ける。
4. リボンケーブルを取り付ける。
5. プラットフォームを取り付けて、コネクタをつなぐ。プラットフォームは磁石で本体に固定されるようになってまいす。
6. 電源ケーブルを取り付ける。
7. フィラメントをスプールホルダーに取り付け、ガイドを通してエクストルーダーに挿入する。
ざっとこんなところです。10分もあればできてしまいます。プリンタ本体を組み終えたところで、いよいよ初プリントです。Makerbot Thingiverse というサイトからティラノサウルスの頭骨をダウンロードして、プリントすることにしました。
ダウンロードしたstlデータは、Z-Suite という付属のスライサーソフトで、zcodeデータに変換します。ちなみにstlデータというのは、3Dプリンタ用の汎用的な共通データ形式です。zcodeデータというのは、Zortrax M200 を制御するための命令コマンドの集合体です。Z-Suite で生成されたzcodeデータを、SDカードに書き込んで、Zortrax M200 のSDカードリーダーで読み込んでプリントするのです。
Zortrax M200 には、PCと直接接続してプリントする機能は、今のところありません。しかし、プリンタ本体のメニューを見ていると、wifiというメニューがあります。現在は使えないのですが、将来的に本体のファームアップにより、使えるようになるのかも知れません。
プリントの設定はよくわからないので、とりあえず何もいじらず、Z-Suite のデフォルトのままでプリントすることにしました。
プリント中の様子です。エクストルーダー(プリントヘッド)は独特の動きをするので、見ていても飽きることがありません。
上から見たところです。X軸、Y軸用の太い2本のシャフトがあり、そのシャフトに沿ってエクストルーダーがなめらかに移動してゆきます。
これは側面から見たところです。銀色の長方形のものが、エクストルーダーで、その下の金色の鉛筆のような形をしたものが、プリントノズルです。
プリントが終了したら、プラットフォームごろ本体からとりはずします。プラットフォームには、小さな穴がたくさん開いており、プリントした樹脂はここにしっかりと固定され、剥離してくることはありません。プリント直後は、サポート材がたくさん付いているのがわかると思います。
サポート材を取り除いて完成ですが、慣れてないこともあって、意外とこのサポート材の除去に時間がかかります。このサポート材を除去するための工具がたくさん付いていたんですね。
定番のPerfume のフィギュアをプリントしてみました。ちょっと写真がわかりづらくて、申しわけないです。白いものを写真に撮るのは難しいですね。
こちらは、コンプレッサーと思われる機械部品です。写真がボケていてわかりにくいのですが、側面のロゴちゃんと表現されています。
買って組み立てただけで、何の調整もせずにここまでプリントできました。これは、簡単に見えてなかなかすごいことだと思います。プリントの精度も十分なものに思えましたが、たとえばティラノサウルスの牙の先端の部分などがちょっと荒れた感じがしました。しかし、これは今後プリントの設定を調整すれば問題ないのかも知れません。
次回はもう少し複雑なものをプリントしてみたいと思います。
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